お仕事FILE 3
設計・インテリアアドバイザー
堀田 直希さん
1993年、熊本市生まれ。熊本市立必由館高校から熊本県立大学に進学。高校、大学と弓道部に所属。高校時代は団体戦で県4位になったことも。今も時折、息抜き兼ねて大学のサークルに顔を出して弓を引くが、現在は2級建築士の資格試験(製図)に向けて猛勉強中の日々。独身。
環境への興味の延長線上にあった「建築」。将来は1級建築士として活躍を
熊本市東区のハウスメーカー「アイ-ウッド」で設計やインテリアアドバイザーとして働く堀田さん。
元々は、建築ではなく「環境」に興味がありました。しかし、将来の進路を考える中で、「人が暮らす上で必要な衣食住で、もっとも環境に影響を与えるものは『住(家、住まい)』ではないか」との思いを持ち、建築の道を志すように。
大学では居住環境学科で建築の歴史や製図を学び、「それを生かしたい」と選んだのが設計(建築士)でした。
ただ、入社後わずか半月で熊本地震が発生。当初は、同社が施工した住宅の被害確認や点検作業に追われ、設計どころではありませんでした。
ただ、地震後に被害の有無に関わらず数多くの家を見たことで、設計の際に「(耐震性は)これで本当に大丈夫か?」と何度も自分に問い直すようになったと言います。
家は一生に一度の買い物「自分の家」を建てるつもりで
堀田さんが設計を行う際に心掛けているのは、「自分が家を建てるつもりで設計に当たること。そういう思いで図面を見ていると、思いがけず使いづらいところが見えてきたりします」と話す堀田さん。
「お客様にとっては一生に一度の大きな買い物ですから、それに応えるのが私たちの仕事」。
現在、2級建築士の資格取得を目指して猛勉強中。建築士の試験は「学科」と「製図」の2つに分かれており、すでに学科に合格した堀田さんは、製図の試験に向けて日々努力を続けています。
「ゆくゆくは1級にも挑戦を」と、将来のビジョンも明確です。
「まだまだ未熟で、思うようにいかないことも多い」と、入社からの2年間を振り返りますが、それでも自分が設計に携わった家が完成した時には、「何とも言えない安堵感を覚えます」。
そんな堀田さんは、これから社会を目指す高校生、大学生に「何かを疑問に思う力を持つことが成長に繋がる」とエールを送ります。