自ら”社長”になる夢を実現。「他の人にも勧められる」仕事を目指す!
高校卒業後、定職に就かずトラック運転手などをしていた中尾さん。ただ、自身の中では「自分で会社を興し社長になりたい」「手に職を付けたい」との思いを抱いていました。
親からは反対されましたが、比較的コストをかけずに独立出来る上、建物(家、ビル等)がある限り仕事がなくならないと見込んで、塗装業を目指すことに。
技術を身に付けるために会社に入りましたが、覚えることも多く、1日働いても日当6千円程度。家族の生活もあるので『辞めよう』と思ったこともありました。しかし、妻の「やると決めたからには頑張って」との励ましに支えられ、29歳の時に独立。
晴れて「中尾塗装」の代表となった中尾さん。現在は、従業員を1人抱える親方として、後進に指導する立場でもあります。
塗装業を、子どもにも自慢できる仕事にしたい
塗装業の仕事について、「基礎を学んで当たり前にきちんとやれば、年齢や経験は関係ない」と話す中尾さん。
一方で、現場での第一印象には特に気を配り、自身や従業員も「笑顔」と「あいさつ」を徹底しています。
その裏には、「塗料を扱う仕事で服も汚れるし、世間のイメージも「中卒や高校中退の人が就く仕事」「職人たちが恐い」と、決していいものではない。
それを払しょくして、子どもたちにも自信を持って仕事の話を出来るようにしたい」との、塗装業に対する誇りがあります。
最近では、運転中などに目に入った家やビルの外壁が気になり、「ここは塗り直した方がいい」「どんな塗り方をしているのだろう?」と考えてしまい、「職業病ですね(笑)」と笑います。
現場を終えてお客様に「ありがとう」と言われること以上に嬉しいのは、「他にも紹介しておくね」のひと言。
「他人に勧めても安心」と思ってもらえたことが自信に繋がります。「地域の誰もが知る”塗装屋さん”に」。
その目標に向かい、中尾さんの精進は続きます。