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    塗装業
    中尾 政輝さん
    1985年、菊池郡泗水町(現菊池市)生まれ。私立開新高校では野球部に所属。卒業後は、トラック運転手などを経て塗装業に。現在も野球を続けていて、九州大会などにも出場する草野球の強豪チームのスポンサーにもなっている。ポジションはキャッチャー。妻と1男2女の5人暮らし。

    自ら”社長”になる夢を実現。「他の人にも勧められる」仕事を目指す!

    趣味の野球になぞらえ、「1つのチームが出来るぐらいの従業員を雇いたい」と話す中尾さん

    高校卒業後、定職に就かずトラック運転手などをしていた中尾さん。ただ、自身の中では「自分で会社を興し社長になりたい」「手に職を付けたい」との思いを抱いていました。

    親からは反対されましたが、比較的コストをかけずに独立出来る上、建物(家、ビル等)がある限り仕事がなくならないと見込んで、塗装業を目指すことに。

     

    技術を身に付けるために会社に入りましたが、覚えることも多く、1日働いても日当6千円程度。家族の生活もあるので『辞めよう』と思ったこともありました。しかし、妻の「やると決めたからには頑張って」との励ましに支えられ、29歳の時に独立。

    晴れて「中尾塗装」の代表となった中尾さん。現在は、従業員を1人抱える親方として、後進に指導する立場でもあります。

    指定された色を出すために、複数の色をカンと経験で混ぜ合わせていきます

    塗装業を、子どもにも自慢できる仕事にしたい

    塗装業の仕事について、「基礎を学んで当たり前にきちんとやれば、年齢や経験は関係ない」と話す中尾さん。

    一方で、現場での第一印象には特に気を配り、自身や従業員も「笑顔」と「あいさつ」を徹底しています。

     

    その裏には、「塗料を扱う仕事で服も汚れるし、世間のイメージも「中卒や高校中退の人が就く仕事」「職人たちが恐い」と、決していいものではない。

    それを払しょくして、子どもたちにも自信を持って仕事の話を出来るようにしたい」との、塗装業に対する誇りがあります。

     

    最近では、運転中などに目に入った家やビルの外壁が気になり、「ここは塗り直した方がいい」「どんな塗り方をしているのだろう?」と考えてしまい、「職業病ですね(笑)」と笑います。

    現場を終えてお客様に「ありがとう」と言われること以上に嬉しいのは、「他にも紹介しておくね」のひと言。

    「他人に勧めても安心」と思ってもらえたことが自信に繋がります。「地域の誰もが知る”塗装屋さん”に」。

    その目標に向かい、中尾さんの精進は続きます。

    カラーチャートを使って、この日の現場に塗る色を説明する中尾さん

    塗装業
    になるために中尾さんがやったこと
    • まずは会社に入って一から塗装を勉強
      「塗装業をやろう」と思った時から、「自分で会社を興す」と決めていました。
      しかし、何の知識も技術もなかったので、まずは”修業”のために会社に入り腕を磨きました。
      そこでしっかりと塗装の基礎と技術を学んだことで、”親方”になってからも自信を持って仕事をすることが出来ました。
    • 技能試験を受け、プロの技を身に付ける
      一人前の”職人”として認められるには、「技能士」の資格が必要。
      試験では、実技だけでなく学科も行われます。実技は業界団体が開く講習会などに参加。
      筆記試験の対策として参考書を購入し、仕事が終わっってから自宅で勉強しました。
      その甲斐あって、現在は「一級技能士」の資格を取得しています。
    中尾さんの
    お仕事必須アイテム
    • 天気予報
      屋外での作業も多い塗装業は、天気に左右される仕事。現場の進み具合にも大きく影響するので、雨の心配がある日は1時間に一度はチェックします。
    • ローラー
      毛が長いものと短いものの2種類があり、ハケ同様、場所によって使い分けます。一つのローラーは、一つの現場で使い切ってしまいます。
    • ハケ
      水性バケ(おもに外壁)と溶性バケ(鉄骨、雨樋(あまどい)の2種類があり、塗る場所によって2つを使い分けます。