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    医療事務員
    荒兼 知華子さん
    1987年、熊本市(旧植木町)生まれ。県立湧心館高校、熊本YMCA学院専門学校を卒業。高校には1時間半ほどかけて通学。登下校時に街なかを通るため、「よく寄り道していた(笑)」。趣味はドライブと食べ歩き。友人たちと美味しい店や新店を開拓したり、休日にはドライブを兼ねて旦那さんと県外まで足を運び、グルメを楽しんでいる。

    専門的な多彩な業務を行う医療業界を支える縁の下の力持ち

    私たちも病院や薬局の受付で接する機会の多い医療事務員。診察や薬などにかかる費用を計算し、患者さんから自己負担分を徴収したり、残りの費用を国民保険や社会保険に請求する仕事です。

     

    熊本市東区下絵津にある「美・ケイクリニック」に勤める荒兼さんは、この道6年目。専門学校卒業後、熊本市内の病院に勤め、約1年前から現在のクリニックに移りました。

    「月初めの保険の請求時期や、患者さんが多くなる冬場が忙しい」と話す荒兼さん。

    高校では情報処理科に在籍。「身に付けたパソコンの知識が生かせる職種を」と考え、医療事務を学ぶ専門学校に進学しました。また、「事務処理以外にも様々な仕事がある」のも、医療事務を選んだ一因でした。

     

    2年課程の専門学校では、医学の基礎や事務に関する知識、受付での接遇などに加え、保険の「算定要件」など、専門知識や病院での職場実習も経験。公益法人が実施している認定資格も取得し、卒業と同時に就職しました。

    正確性と早さが求められ患者さんへ気づかいも大切

    就職後は、先輩に付いて仕事を教わり、「半年ほどで仕事に慣れた」と入職当時を振り返ります。診察が終わった患者さんのカルテの情報を確認しながら診療費を計算する作業は、スピードと集中力が必要です。

     

    「計算を間違えないのはもちろん、できる限り患者さんをお待たせしないように」するのも大切。万一の場合は、待ち時間を知らせるなど、細かな心づかいも求められます。

    薬や病名が一致しているかなど、念入りに確認しながら業務を進めます。素早く正確に入力し、患者さんの待ち時間を少しでも短縮

    医療事務の仕事環境は、診療科の違いによって多い病気や患者さんの年齢・性別も大きく変わります。現在、勤めるクリニックは、美容に関する悩みで来院される方が多く、「以前とは違う診療科なので勉強になる」と荒兼さん。

     

    そうした中で、「新しい知識が増えたり、通院される患者さんが元気になったり、キレイになっていく姿を見ると喜びを感じます」。

     

    時には、顔見知りになった患者さんと世間話になることも。忙しいながらも楽しい職場で、荒兼さんは今日も笑顔で働きます。

    電話では症状などの問い合わせも。問診票を見て想像できるようになれば仕事もスムーズになるのだとか

    医療事務員
    になるために荒兼さんがやったこと
    • 専門学校で知識と就職の機会を得る
      複雑な医療保険の算定要件や請求、レセプトの見方などを学べ、資格取得にも役立ちました。加えて、病院での研修も良い経験になりました。また、実務経験が求められることも多く、新卒だと就職が限られますが、学校に来た求人から就職先を見つけることもできました。
    • パソコンや資格取得のための勉強をする
      就職の際、「医療事務技能審査試験(メディカル クラーク®)」や「日本病院会認定 診療情報管理士」などの資格が必要な場合が多く、専門学校で学びながら取得しました。また、資料作りや電子カルテなどもあってパソコンを日常的に使うので、マイクロソフトのワードやエクセル、「情報処理検定」などの勉強が役立っています。
    荒兼さんの
    お仕事必須アイテム
    • レセプトコンピュータ
      レセプト(=診療報酬明細書)を作成するパソコンで、メーカーにより操作方法が違うため、勤務する病院に導入されているもので覚えます。カルテに記載されている情報を、間違わないように入力します
    • 電話
      患者さんからの問い合わせや待ち時間の連絡などに欠かせません。また、クリニック2階にあるエステスタッフとの連絡にも使用します
    • 医科診療報酬点数表
      診療行為によって正しい保険点数を確認するのに使います。頻繁に使う部分には付せんを貼って分かりやすくしています。2年に一度改定され、そのたびに勉強会が行われます