お仕事FILE 10
ホテルマン
城塚 亜門さん
1999年、熊本市生まれ。県立湧心館高校卒業。趣味は絵を描くこと、音楽鑑賞、カラオケ。座右の銘は、マンガ『東京喰種』の中に出てくるセリフ「この世の不利益はすべて当人の能力不足」。
「人見知りする今の自分を変えたい」その一心で飛び込んだ接客の世界
全国はもとより、世界各国から多くのゲストが訪れる熊本市西区の「ザ・ニューホテル熊本」。城塚さんは、同ホテルのレストランでサービススタッフとして働いています。
まだ新入社員ですが、「仕事をやる上で大切にしていることは、何事も”お客様第一”。料理やドリンクの提供も、お客様の状況や間合いを見ながら行っています」。
しかし、高校時代は「とても視野が狭かった」と振り返ります。幼い頃から絵を描くことや工作が大好きで、一人で黙々とモノを作っていたという城塚さん。当時の将来の夢は「イラストレーター」でした。高校3年で進路選択を迫られた時、「イラストレーターになるには専門学校に進学しなければならないし、なれたとしても熊本で仕事をしていけるのか?」との疑問が・・・。
夢と現実の狭間で揺れ動いていた時、先生の勧めもあって訪れたのが「ザ・ニューホテル熊本」の職場見学。そこで、生き生きと働くスタッフの姿を目の当たりにし、気持ちが大きく変わりました。
「人見知りが激しかったから、交友関係も視野も狭い。このまま大人になってつまらない。あえて厳しい環境に身を置いて、自分を変えたい。そしていつか、自分もこんな風にかっこよく働きたい」と入社を決意します。
お客様からの感謝の言葉が大きなモチベーションに
入社後は、細かい業務を覚えるのはもちろん、言葉使いやマナーなど、学生時代とのギャップに戸惑うことも多かったとか。それでも「ありがとう」「美味しかった」「また来るね」など、お客様からいただく言葉に励まされると同時に、喜びを感じています。
「イラストレーターも、今の仕事も”お客様のために考える”という点は同じ。その意味で、子どもの頃の夢は叶ったのかもしれませんね」。
近い将来、ソムリエの資格を取ることを目標に、今日も前向きに業務に取り組んでいます。